平成14年10月撮影
隅田川
東京の台所築地市場
 東京都中央卸売市場築地市場は昭和10年に開設され、巨大都市東京の台所を
ささえて60数年が過ぎました。
 東京都中央区、日本橋の「魚河岸発祥の記念碑」には、今の日本橋一帯が魚
河岸だったとあります。
 徳川家康は、江戸城内の台所をまかなうため、大阪から漁師たちを呼び、江
戸湾内で漁業する特権を与えました。漁師たちは、魚を幕府に納めた残りを日
本橋で売るようになり、それが魚河岸の始まりといわれています。
 明治になって、人口も増え、取扱量も増え、市場が不衛生になりました。そ
れで、公設の中央卸売市場を望む声が高まってきたのです。
 大正12年9月の関東大震災ですべてが焼きつくされ、長い歴史に幕をおろし
ました。
 昭和10年2月、築地に広さ22万平方メートルの東京都中央卸売市場が開設さ
れました。生鮮食料品は汐留駅から、また隅田川岸壁の桟橋から船で運ばれて
きました。
 昭和37年、東京の人口は1,000万人を超えました。漁業技術の発達や冷凍技
術の進歩によって、新鮮な魚が大量に水揚げされるようになったのです。また
野菜や果物は、全国各地の農協などからトラックで入ってくるようになったの
です。
 現在、東京都中央卸売市場は、首都圏の食生活をまかなう生鮮食料品などの
流通の一大拠点に発展し、築地市場は日本最大の魚市場になりました。築地市
場では、一日平均4,000トンの魚や野菜が入り、およそ30億円が取引されてい
ます。