矢野和子さん提供
パピルス
古代エジプトの紙パピルスは軽くてかさばらず、当時重要
な輸出品であった。パピルスというのはギリシア語で、その
語源となったのは「王家のもの」を意味する言葉「パペルア
ア」である。つまりパピルスは王家が独占で製造・販売して
いた特産品であった。そして、ギリシア語のパピルスから、
紙のことを英語でペーパー、フランス語でパピエというよう
になったのである。
パピルスはカヤツリ草科の水草で、大きいものでは高さ6
m、茎の直径は5cmにもなるらしい。パピルスはナイル川河
口のデルタ地帯のエジプトを象徴する植物だった。
パピルスと呼ぶとき、草そのものをさす場合と、加工して
紙状になったもの、またはそこに文字の書かれた記録文書表
す場合がある。
パピルス紙を作るには、長さをそろえた茎の繊維を縦横に
並べて、圧縮した後乾燥させる。
パピルスは紙の他に船の材料、ペンなどの文具にも用いら
れ、古代エジプトにはなくてはならないものであった。