インターネットの充実(上)
愛媛新聞「教育の内外」連載
10月8日 日曜日
運動会や体育大会などの行事を終えた学校は、一年で最も学習活動の充実する時期
を迎えています。
さて、パソコンやインターネットは、一般にも徐々に普及し始め、聞くところに
よると、多いクラスでは5〜6名の児童・生徒が、家庭で何らかの体験しているよ
うです。そのことは「インターネットで調べてきた。」という声や「お父さんが印
刷してくれた・・・。」と印刷物を差し出す姿に表れています。最近では、児童・
生徒が教師よりもパソコンやインターネ
ットのことを詳しく知っている場合もあ
ります。
ある小学校の2年生の児童が、夏休み
中に「秋に植える野菜」をインターネッ
トで調べてきました。植付け方や育て方
についても触れられていたようです。学
校では、生活科で「カレーパーティをし
よう」という目当てをもって、じゃがい
もやにんじん、ブロッコリーなどを育て
る活動をしています。児童が、自主的に
しかも積極的に取り組んできたとしたら、
大変素晴らしいことだと思いませんか。
また、ある学校の高学年の児童は、夏休
みの自由研究をインターネットを活用し
てまとめました。大三島の国宝館に行ったことを動機として、村上水軍に関する内
容をインターネットで調べたものです。自由研究の内容としてはまだまだ不十分で
したが、新しい積極的な取り組みとして先生は児童を讃えたそうです。他にもたく
さんの例があり、中学校の例を次回には紹介したいと思います。数多くの情報の中
から必要な情報を取り出し、学習に活用することは、今後ますます盛んになると予
想されます。
県下の小中学校では、インターネット
への接続作業が、NTT回線やCATB
(ケーブルテレビ)回線を利用してすすめ
られています。昨年度の文部省の実態調
査(平成12年3月31日現在)によると
全国の学校におけるインターネット回線
の接続状況は、前年度より21.8%上昇し
57.4%となりました。四国では、徳島県
64.7%、香川県97.9%、愛媛県46.2%、高
知県100%となっています。残念ながら、
本県では小学校の接続率が、38.1%(全国
48.7%)と低いのが実状ですが、今後県下
の各地の学校で導入されるようです。高
知県のように、すべての小・中・高の学
校に早急に設置されることが望まれます。
今国会の森首相の施政方針演説で、IT(情報技術)が重要視され、取り上げら
れたことはご承知の通りです。2005年までに全国にインターネット網を普及し、す
べての国民がその恩恵を受けられるよう、わが国を世界で最も進んだ情報先進国に
しようとの話でありました。当然のことながら、その普及には学校教育の果たす役
割は重く、教育現場の状況は否応なく変わってくるでしょう。



