私は寺院を訪れる時、その周囲も気をつけて見てい
る。ゆっくり眺めながら、戦火や災害、風雨に耐えて
きた、落ち着いたたたずまいに崇敬の念を感じずには
いられない。この地域の人々にとっては、きっと自慢
の寺であり、心の安らぎの場所であったに違いない。
 霊山寺の山門は、二層からなり堂々としている。左
右には、端正な仁王が置かれ、入る者の気持ちを引き
しめているように感じる。背後にある大草鞋は敵を威
嚇するとも、健脚を願うものだとも言われているが、
それにしても実に大きい。 
南側から眺めた仁王門
仁王像
仁王像
の句碑
西から見た仁王門
門前の句碑
周りに巡らされた土塀
木村幸之助 俳号・閑流
 お寺は、回りの人家や田畑と調和して、静
かで日本的な風景をつくり出している。遍路
道には、古い道標や石仏などがそこここに見
られ楽しい。

 八十八カ所は、弘法大師が修業して以来、
紆余曲折を経ながら今日に至ってる。中央の
権力と財力によってできた壮大なものとは違
う素朴さが好きである。
心新たに出発するお遍路さん