授業が変わる
愛媛新聞「教育の内外」連載
      1月14日 日曜日
 3学期を迎え、学校では今年度の学習のまとめと新年度へ向けての準備にとりか
かります。特に、中学校は進路指導などで多忙な日々となります。
 近年、学校教育に総合的な学習が導入されています。昨年の12月、松山市の椿小
学校で総合学習の授業を参観する機会に恵まれました。全校的に「環境教育」を核
におき、教科等との関連を図りながら、各学年ではそれぞれ主題を設けて総合的な
学習が展開されています。また、学習でま
とめられた資料が、サーバー(情報を蓄積
したり、発信したりするコンピューター)
に、学年別に整理・分類して蓄えられてあ
るのが特徴です。 参観した5年生では、
4月から「GO-5-川の調査隊」をつくり、
重信川の自然を上流から下流まで丹念に調
べ、写真や感想などの膨大な資料をサーバ
ーに蓄積していました。授業は、自分たち
が調べてきた内容(伝えたいことがら)を、
パソコンなどを使って、いかに相手に分か
りやすく工夫してまとめ、表現するかの学
習でした。最初に、今日の学習の目当てや
各自の取り組む内容を確認すると、児童た
ちは自分の選んだ作業のところへ向かいます。放送番組を作る子、壁新聞を作る子
実物展示の説明を作る子、パンフレットを作る子、ホームページを作る子などに分
かれました。2〜3人の児童が仲良く1台のパソコンに向かい、手分けして作品の
制作を始めました。ネットワークを使って、まとめようとする内容に必要な資料を
引き出します。サーバーに蓄えられている最も適している写真などが見つかると、
作品に取り込み、説明を加えていきます。私は、パソコンを使っている児童を特に
注目して見ておりましたが、実に楽しそうに取り組んでいるのがわかりました。自
分たちが使いたい写真や資料などが、サーバーの何処に入っているかをよく理解し
ているらしく、手際よく必要な資料を選び出して作成している資料に用いていきま
                   す。そして、出来上がった資料を、大変
                   手馴れた様子でサーバーへ保存し、デー
                   タベースを作成しているではありません
                   か。それというのも、使っているソフト
                   ウェア(イントラバケッツや一太郎スマ
                   イル)が、大変扱いやすい特徴を持って
                   いるからであろうと思われます。完成し
                   た資料(ページ)は、学校で検討し、許可
                   の出たものから、ホームページ(知恵の
                   輪)の「椿小5年」にアップします。参
                   観者一同のそこここから、感動の声があ
                   がりました。児童は困ったことがあれば
                   教室内に置かれている参考書を調べたり
                   先生に尋ねたりしています。教室では、
                   2人の教師がT・T(ティーム・ティー
チング)方式で指導に当たっていました。生き生きとした児童と和やかな雰囲気、
ここまで指導をされた先生方のご苦労に、頭が下がりました。今後、この様にパソ
コンを学習の道具として使う学校がますます増えていくに違いありません。