充実する情報環境
愛媛新聞「教育の内外」連載
      2月11日 日曜日
 国の情報化推進にかける熱意が、いろいろな形で現れ始めました。今やインター
ネット人口は、4000万人にもなると予想され、携帯電話でのインターネット活用者
が、2600万人に達したとのニュースには驚きます。さらに多くの人々が利用できる
よう、国も自治体もインターネット講座を開催しています。やがて、生活になくて
はならない道具の一つになることでしょう。
 これまで1クラスの学習で、2人から4
人で1台のパソコンを使っていた学校に、
42台のパソコンが導入されつつあります。
パソコン室にサーバーを置き、すべてのパ
ソコンがネットワークでつながり、教師用
のパソコンからコントロールできるのです。
クラスの児童・生徒すべてが、同時にイン
ターネットでの学習もできるようになりま
す。情報を送受信する通信回線には、NT
TだけでなくCATB(ケーブルテレビ)と
も契約されるようになりました。度数制の
回線使用料から、月額数千円の定額制とな
り、経費を気にしないで利用できる環境が
整いつつあります。教師は、教材研究や学習指導に安心してインターネットを活用
することができます。
 1月下旬、1台のパソコンを1人で使用できる環境の整った、松山市内の小学校
数校を参観しました。児童たちは、ウインドウズ98のパソコンに変わっても、も
の怖じせずに喜々として使っているではありませんか。教師の指示に従って、マウ
スを動かし絵を描いたり、文字を打ち込んだりしています。さらに、新しい機能を
発見して使ったり、互いに教えあったりする場面も見られました。
 教師の側にも大きな変化が見られます。新しいシステムを備えたパソコン42台が
入ったことで、情報教育に遠慮がちであった年輩の方々も、避けて通れないと痛
感、相互研修に取り組むようになりました。新しい機能を使って、どう学習を進め
                   るかという模索も始まっています。同時
                   に、40名近い児童・生徒を、1人でどの
                   ように指導するかという不安も抱えてい
                   ます。特に、機器が動かなくなったり、
                   児童からの質問が集中したりした場合、
                   どのように対応すればよいかが問題で 
                   す。これからの情報教育は、T・T(テ
                   ィーム・ティーチング)が望まれます。
                    今後の見通しとして、平成17年まで
                   に、各教室もインターネットに接続され
                   学習に利用できるといわれます。やがて
                   全国の学校や家庭などが、インターネッ
                   トを介して結ばれる時が来るのです。こ
                   のような状況を迎えた時、インターネッ
                   トを利用した学習で、児童・生徒の発達
段階に応じた、健全な資料が豊富に蓄えられた、安心して活用できるホームページ
がどのくらいあるでしょうか。このことが、今一番の課題でしょう。