教育情報データベース
愛媛新聞「教育の内外」連載
3月11日 日曜日
学校における情報化について述べてきたこの欄も、最終回を迎えました。これか
ら学校が向かう方向と、課題をまとめて終わりにしたいと思います。
平成十四年度から新しい教育課程が実施されます。それに伴って、情報機器が、
学習の道具としてますます重要な役割を担うことになります。これまでにも触れま
したが、文部省の計画では、平成十七年度
に向けて、情報通信機器をパソコン室だけ
でなく、各教室や特別教室にも配置するこ
とになっています。(例えば十八学級の学
校では、パソコン室四二台・全学級に二台
ずつ・職員室等六台の計八四台)また、学
校内をネットワークで結び、どの教室から
でもインターネットの利用ができるように
なると言われます。この通信回線は、光フ
ァイバー並みの高速で、使用料は定額制で
安価なものになると思われ、何時でもイン
ターネット回線を利用した学習が展開でき
るようになるに違いありません。
今後の課題の一つは、「学校がこれらの
施設・設備を十分に生かすことができるか」ということです。有効に活用するため
には、全教職員の更なる研修が必要になってきます。教育委員会主催の研修や各学
校における自主研修によって、この数年以内に、ほとんどの教職員が、学習の道具
としてパソコン等を活用することになると思われます。
もう一つの課題は、数あるホームページの中で「学習に活用できるものはどれく
らいあるか」ということです。文部省では、平成十七年を目指して、教育用コンテ
ンツ(資料)の開発や教育用フィルタリング(不健全情報の遮断)の技術開発にも取り
組んでいます。「教育情報ナショナルセンター」を設置し、教育情報のデータベー
ス化を図り、全国の学校での利用を考えています。民間企業による教育用コンテン
ツ開発の支援も、視野に入れているようです。これらの施策で、全国に共通する教
育情報は、かなり充実するものと思いま
す。さて、地方の情報は、誰が作成し準
備するのでしょうか。愛媛県でも教育情
報のデータベース化を進め、ESネット
(愛媛スクールネット)を通して、情報を
提供しようと計画していると聞きます。
しかし、それぞれの校区や地域の教育情
報の整理にまでは、手が回らないと考え
られます。特に、地域の学習に役立つ教
育情報は、その地域の古老などから聞き
出し作成しなければなりません。
私は、四年前に教育に役立つ教材デー
タベースを作ろうと思い、「知恵の輪」
ホームページを開設しました。仲間と共
に、地域の情報や識者の情報を資料化
し、学校で活用してもらえるようにと考えています。現在、会員(教師・退職教
師・一般社会人)各自が、パソコンでコンテンツを作成し、登録して、蓄積した資
料は四千を越えました。是非、「知恵の輪」を見ていただき、ご意見やご協力をい
ただければ幸いです。
アドレス(http://mweb.jrscomware.com/tie/)



