研修の機会を求めて
愛媛新聞「教育の内外」連載
8月13日 日曜日
前回も触れましたが、子供たちと過ごしている時、教師は多忙をきわめ、パソコ
ン研修どころではありません。それで、夏季休業中に集中していろいろな研修が行
われることになります。各教科の実技研究、生徒指導、道徳教育、統計教育、視聴
覚教育、図書館教育、総合学習、環境教育、同和教育、学校保健、ダンス講習会、
教育課程研究集会などの上に、情報教育やパソコン研修も加わります。
「パソコン操作をマスターし、子供たちとの学習で生かしたい」と考えている教
師は、大勢います。授業の中でパソコン
を操作しながら、子供たちの指導が出来
るようになるためには、長時間の研修を
積まなければなりません。また、できる
だけ継続して受講するのが効率的なので
すが、どうしても断片的になってしまい
ます。なお「各自が取り組んでみたい内
容の研修を受ける場が少ない」という問
題もあります。
パソコン研修は、設備が整っていなけ
れば出来ません。県下で機器の整ってい
る施設は、総合教育センターや生涯教育
センターなど数カ所で、機器は20〜30台
程度です。「パソコンを使って授業がで
きる教師は3人に1人」と文部省が発表
しています。愛媛県の小・中・高で勤める教師は約1万人ですので、約7千人が研
修を受けなければならない勘定になります。情報教育が本格化する2002年まで
には、間に合わさなければなりません。先述の施設で開かれる教員対象の講座は、
年間200名程度のようですので、受講を希望してもなかなか順番が回ってこない
のが実状です。
それで、研修を受けたい教師は、地域の自主研修会や民間主催の研修会に参加す
ることになりますが、それも管理職の理
解がなければむずかしいと思われます。
愛媛県研究協議会の情報委員会が、県下
三会場で講習会を開いたところ、200
名を超える参加があったと聞きました。
また、松山市の小学校間では、受講した
い内容を聞き、アプリケーション(具体
的に作業を行うためのソフトウェア)を
中心として、「一太郎を使いこなそう」
「楽しいデジカメの活用」など12の講
座を設け、堪能な教師が講師となって開
いた講座に、500名を超える参加があ
ったそうです。愛媛県視聴覚教育協会の
インターネットの公開講座の案内にも、
定員30名に200名超える応募があったと聞きます。教師は、忙しい中で時間を
見つけて研修をしようと努力していますが、その要望にこたえるだけの施設や講座
が少ないのが現状です。
学校には、2005年に向けてさらに多数のパソコンが導入され、インターネッ
ト回線や校内ランの整備が進みます。それに伴って、新たな研修項目として、さら
に進んだインターネットの操作能力が求められているのです。



