心のプレゼント
 これは、1997年10月に私がアトピー療養の為2度目にアメリカ合衆国
テネシー州のメンフィスにいる妹の所に行っていたときに起こった出来事で
す。ある日の夜、妹と車で近くのスーパーマーケットに行きました。妹は仕事
をしているので大体私たちは金曜日の夜二人で1週間分の買い物をするように
していました。その時思いがけない事が起こったのです。いつものように買い
物カートにいっぱい食料品を買い込み車の所まで戻り、妹が後ろのトランクに
キーを差し込んで回したところなんとキーがポッキリ折れて中に残ってしまっ
たのです。いつもなら私がスペアキーを持っているのですがその日に限って家
においてきていました。歩いて帰ってとってくるといっても夜だったのと、ま
してや大きな道に面したところにあるマーケットでちゃんとした歩道のある道
がないのです。しょうがないのでタクシーを呼ぶことにして妹がマーケットの
中に電話をかけに入っている間私は買い物カートの横に立ちつくしていまた。
 そうすると隣のワゴン車の中で心配そうに私の方を見ていた女の人が私に
「鍵を車の中に詰め込んだの。」と聞いてくれました。私が鍵が折れてしまっ
たことを話すと自分たちも近くに住んでいるのでスペアがあるのならとりに連
れて行ってあげるよと申し出てくれたのです。そして妹が戻って来たのでその
ことを話しました。タクシーを呼んだことをその方に話すとここのタクシーは
飛行場などでないかぎり結構来るまでに時間がかかるし、と言うことでタク
シーをキャンセルしてくれば自分が乗せて行ってあげると言ってくれました。
そして車に乗っていた10歳位のエリザベスと言う子に中で買い物をしている
お父さんにこのことを知らせてきてといい妹が電話をかけにスーパーの中に
入っている間に自分の免許書を持ってきて私はこういう者だから心配しないで
と私に渡しました。メンフィスは犯罪の多い街だと聞いていたので、私が心配
そうにしていたのに気づいてそうしてくれたのです。その人の名前はHolly
(ホーリー)さんと言いました。そして妹とエリザベスちゃんが 戻って来たの
でエリザベスちゃんを私の話し相手に残してくれて妹を乗せて行ってくれまし
た。15分ほどの間エリザベスちゃんが色々メキシコにおじいさんとおばあさ
んが伝道師とし行くことなどをお話ししてくれました。10か11歳くらいだ
と思うのに私に気を遣ってくれて本当に可愛らしい子でした。そしてホーリー
さんたちが戻っ来て買い物をしていたお父さんと上のお姉さんも車の所に戻っ
てきたので少し話してお礼を言っていたら、私たちに感謝などしなくて良いか
ら神様に感謝してくださいとおっしゃいました。車の中にも小さな女の子達が
まだ3人も乗っていてみんなが降りてきて私と妹に神様のご加護がありますよ
うにと言っぎゅっと抱きしめてくれました。後で 妹から聞いたのですがホー
リーさんも私に話しかけたとき何国人かも分からないし、もしかして言葉も通
じないかもしれないかもと思い心配だったそうで話しかける勇気を頂けるよう
神様にお祈りをして、どうしたらよいか尋ねると助けてあげなさいと言ってく
れたそうです。
 私はそのとき本当に神様は自分たちのすぐそばにいつもいてくれるのだと思
いました。毎日が何事もなく過ごせるのもそのおかげなのに不満ばかりが増え
ていって何も見えなくなって聞こえなくなってしまっている自分の姿を見た気
がしました。神様は人を通して私に話しかけていてくれる。もっと努力しなさ
い。感謝して生きなさいと、辛いことばかりで何も見ようとしない私が気づく
ようにしてくれているのだと思いました。
 その晩、私と妹はホーりーさんファミリーに手紙を書きました。自分の忘れ
ていた大切な事を思い出させてくれたことのお礼を言うために。