熊 野 三 山
 紀伊半島南東部(昔の熊野国)に熊野本宮大社、
熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)、熊野那智
大社の三大社があり、これらを総称して熊野三山と
呼ぶ。
 熊野は山々が重なり地形的には隔絶されたところ
で、そこに自然を畏敬した古代山岳信仰が始まり、
仏教の伝来により密教思想が山岳信仰と合わさっ
て神仏習合の世界が開け、永くその伝統が続いて
きた。
 平安時代になって熊野三山の信仰が高まり、皇
室、皇族の参詣が、鎌倉時代に入ると武士も加わ
り、江戸時代には一般大衆にも広まり、「蟻の熊野
詣」と言われるほど多くの人々がお詣りした。
熊野速玉大社
  新宮市にある。熊野新宮とも言われる。鮮やかな朱塗り
の神殿である。
  境内にある神宝館には宝物類が多い。拝観したときに
は30点の国宝が展示されていた。収蔵品のうち朝廷から
奉納された古神宝類979点は国宝の指定を受けているそ
うである。これをみても、いかに皇室の信仰が厚かったが
わかる。
梛の木(ナギノキ)
 参道の左手にある。推定樹齢1000年、神社の神木で
国の天然記念物にもなっている。
 ナギは凪ぎに通じるとして、家内安全、海上安全等御
利益があると、昔、熊野詣での人達は、木の葉を拾って
大切に持ち帰ったそうである。