伊予の松山 名物・名所シリーズD
吉 田 さ し 桃
撮影 2002/3/25
砂丘のなごり、挿桃神社 (松山市南吉田町桃山幼稚園内)
丘の上の挿桃遺跡碑
砂丘のなごりである丘の上には、小さな
祠があり、その横に「挿桃遺跡碑」と彫ら
れた石碑がたてられている。
南吉田町 吉田浜に桃の木がたくさん
あったという。浜は、南北3kmにわたる
大砂丘で松原が美しかった。さし桃に
ついては、この辺りの堤防に桃をさして
おくとすぐ芽が出て、花がつくという説
と、もう一つ説がある。宝暦年間(1751
〜1763)に高潮があり、そのため桃畑
が砂でうずまり、枝が地上に出て桃をさ
したように見えたという。おそらく後の説
に従うべきと考えられるが、戦時中に砂
丘を全部うめたてこのあたりは、松山航
空隊ができて、兵舎や格納庫があつ
た。今では昔と様子が変わってしまい、
大阪ソーダ、帝人松山、空港の一部と
なっている。砂丘のなごりは今の桃山
幼稚園の構内の小さい丘に挿桃神社
という可愛い祠が一つ残っているところ
がそれである。また、このあたりは藩主
の御鷹場であったし景色もよかった。
(松山市発行「伊予路の文化」より)