愛媛県指定文化財「天然記念物」
世善桜(ヨゼンザクラ)
場所 喜多郡内子町上川
写真撮影
永井保雄b1
世善桜(よぜんざくら) 2008/4/21 喜多郡内子町上川御嶽
県指定天然記念物「世善桜」 2本 昭和34年3月31日指定
世善桜はエドヒガンで、淡紅色単弁有毛の小さく上品な花である。樹幹は
枯れて腐食が進んでいるが、県内でも最高クラスの樹齢の桜であることを
偲ばせてくれる。しかし、幹の根元付近のわき芽の育ちに勢いがあり、高さ
16m、世代交代が行われ、今後も我々の目を楽しませてくれそうだ。
北地の世善桜に行くため、地元の人に道を尋ねると、北地の桜は枯れて
しまったとのこと、そのまま引き返して御嶽の桜を見に行った。家に帰って
から、本当になくなっているのか確かめればよかったと思った。
桜の側には、次のような顕彰碑が建てられていました。
世善桜顕彰碑 「県指定天然記念物」 指定 昭和34年3月31日
所在 小田町大字上川御嶽
この桜は、文明15年(1483年)当時、この地方を治めていた大野朝直(ともなお)が、大和吉野
の国金峰山(きんぶざん)より、上川村御嶽(みたき)古戸(現在地)に御霊を勧請するとき持ち
帰って植えたものといわれ、一株は北地(鳩岡山・龍蔵寺跡)にある。御嶽には紅白二本あっが、
一株は朽ち果て一株を残すだけとなった。村人たちはこの桜に、「よい世の中でありますように」
と願いをこめ、世善桜と名づけ代々親しんで来た。またの名を「世直し桜」とも言い、上の方が咲く
と畑作がよく、下の方が咲くと稲作がよいとされ、作物の出来具合を占う神木と仰いできた。古老
の話によると、昭和5年頃には11戸の人家があり、桜の周囲は立派な田畑で、昭和32年には電
灯もともり、ここを安住の地と定め農林業に打ち込んできた。昭和38年の豪雪により全戸が転
居、見切りをつけ農地は植林が進んだ。(中略) この地はもとの太森神社(ふともりじんじゃ)の境
内で、後、延宝7年(1679年)田ノ窪の森に移され、今日に至る。(後略)