浄土宗 本尊 阿弥陀如来
月照山
場所 愛媛県松山市味酒町
大林寺
山門
 梵鐘は、火災で焼失した後、1818年(文化15年)に鋳造されたと
あり県の文化財に指定されています。
 この寺は、1627年(寛永4年)松山藩主の蒲生忠知が、兄の秀行とその子忠郷の菩提を弔う
ために建てました。当時は、見樹院呼ばれた禅宗の寺でした。忠知が亡くなり、1625年(寛永
12年)松平定行(徳川家康の異父弟・松平定勝の次男)が城主になると、同寺を浄土宗とし崇
源院と改めました。そして1674年(延宝2年)には、月照院大林寺と改められたのです。それ以
来、松平家の菩提寺として立派な伽藍と、代々の城主とその奥方のお霊屋(たまや)がおかれま
した。そして、松山城の天守閣からいつでも阿弥陀様を拝めるよう、東向きに本堂が建てられ
ていたといわれます。八代藩主の松平定静は、14代住職に学信を招きました。学信は、書画に
優れた僧で、松山の文化発展に貢献したといわれます。
 明治になって、広い境内はいろいろなことに利用されました。明治37年にはロシア兵の捕虜
収容所となりました。大正5年には松山高等学校の寮に、昭和20年には陸軍病院、予科練の宿
舎になりました。度重なる火災や戦災で、かつての伽藍はことごとく破壊され、境内も狭くな
りました。現在の本堂・庫裡は昭和41年に建て替えられたものです。
山 門
学信の歌碑(粟井坂)
参考文献・愛媛県百科大事典
写真 松山市味酒町大林寺にて 平成19年9月5日  渡部英綱