熊谷寺本堂の木鼻(龍鼻)である。龍(りゅう)は中国から伝わった想像上の
動物で、神獣・霊獣ともいわれる。中国では、皇帝のシンボルとしてあつか
われた。日本に伝わってからは、古来のヘビ信仰と重なり、水の神として扱
われるようになった。寺を火災から守るという意味で、龍が彫られたのであ
ろう。回りの小さい木鼻は、貘を抽象化した中に竹(笹)の彫刻がある。
写真 徳島県土成町熊谷寺にて 平成20年4月1日 渡部英綱